阪神 石井がピンチ脱出後に見せたワンシーン 岡本和のバットをスタッフに手渡して頭を下げる 人柄にじむ

 「阪神4-2巨人」(31日、甲子園球場)

 2点リードの七回からマウンドに上がった石井大智投手が、ピンチを招くも1回無失点。岡本和を中飛に仕留めた直後、人柄がにじむワンシーンがあった。

 2死一、二塁のピンチを招いた石井。直前に安藤投手コーチがマウンドに向かうと、指示に耳を傾けた。打席には4番・岡本和。一発を浴びればたちまち逆転の場面だったが、横浜戦の敗戦を糧に初球に投じたのはスライダー。やや高めに浮いたが相手のタイミングをずらし、中飛に仕留めた。

 直後、マウンドから降りてベンチへ向かう石井は岡本和のバットが足元に転がっているのを発見。サッと拾い上げると、スタッフに一礼して手渡してあげた。オリックス・宮城もよく打ち取った打者のバットをスタッフへ渡してあげるシーンをよく見るが、石井のマジメな人柄がにじんだワンシーンだった。

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