虎の危機救って!阪神・青柳が1軍合流「やっと回ってきたチャンス」22日ヤクルト戦先発へ
開幕投手が満を持して復帰登板に臨む。阪神の青柳晃洋投手(30)が19日、鳴尾浜で行われた投手指名練習で1軍に合流。22日のヤクルト戦(京セラ)での先発が濃厚で、5月31日以来となる1軍マウンドに上がる。現在、チームは1分けを挟んで3連敗中。首位の広島と今季最大の5ゲーム差、2位・巨人にも4ゲーム差をつけられている。チームの危機を救うべく、帰ってきた背番号17が全力で右腕を振る。
いつ声をかけられてもいいように準備はできていた。開幕投手が2軍での再調整を経て1軍のマウンドに立つ。チームが苦しい時こそ救ってみせる。青柳が救世主として勝利を呼び込む。
「1軍で投げることはうれしく思いますし、やっと回ってきたチャンス。やることは変わらないので。鳴尾浜だろうが京セラだろうが、いま自分のできることをしっかりできたらいい」
今季は2年連続で開幕投手を務めたが、不安定な内容が続いた。8試合で1勝3敗、防御率3・83。6月1日には今季3度目の出場選手登録抹消となり、2軍での再調整となった。ただ、その後はウエスタン・リーグで8試合に先発。直近3試合では計17イニングを2失点と結果を残した。
ファームでの調整は順調。十分な手応えを感じている。「毎週、毎週ボールは良かったですし。結果として1点、2点を取られることがありましたけど、意図した投球はできていた」と充実した表情を浮かべた。
成果をぶつける相手はヤクルト打線だ。今季は3度対戦して0勝2敗で防御率4・70。「村上というすごいバッターに対して相性は悪いですけど。個々としても素晴らしい選手がそろっているチーム。本当に最少失点でと思いますし、相手うんぬんよりも自分の投球ができたらいい」と警戒心を強めつつ、自らの投球を貫く覚悟だ。
1軍は6日から始まった9連戦を3勝6敗。16日からの中日3連戦では2敗1分けで4カード連続の負け越しとなった。最大8あった貯金は3まで減り、首位・広島とは今季最大の5ゲーム差。球団史上初の連覇へ向けて状況は厳しいが、踏ん張るしかない。
「(チームの状況は)もちろん苦しいと思いますし、勝ててないですけど。僕は頑張っても1試合しか勝つことはできないですけど、その投げる1試合でチームが勝てたらいい」
この日から1軍に合流し、鳴尾浜での投手指名練習ではキャッチボールやランニングなどで調整した。シーズンも残り32試合となり、チームとしても個人としても一戦一戦が勝負。汗と泥にまみれて鍛錬の日々を過ごした右腕がチーム巻き返しの旗手となる。
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