阪神・西勇 初回失点「ダメージの少ない点数」 無援4敗目も「明日につながる負けだった可能性」

 5回、岸田の打球を追う西勇(撮影・伊藤笙子)
 先発し、投げ込む西勇(撮影・田中太一)
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 「巨人1-0阪神」(12日、東京ドーム)

 仲間の反撃を信じて粘ったが、援護に恵まれなかった。阪神・西勇輝投手が7回4安打1失点(自責0)で先発の責務を全う。プロ3年目から14年連続での100投球回を成し遂げて、「丈夫に生んでくれた両親に感謝。この世界で投げていくのがいかに大変か分かってますし、年数を重ねて勤続疲労がある中で、(達成した)人が少ない記録をクリアできたらいいなと思います」と飽くなき向上心を燃やした。

 初回にタイムリーエラーで先制点を献上も、「ダメージの少ない点数だったんで」と引きずることはなかった。五回までに3度の三者凡退。先頭の出塁を許した三回も、併殺打で結果的に3人で片づけた。七回2死二塁は足元を襲った岸田の打球を落ち着いて処理して追加点を与えず。「たまたま(グラブに)入った」と謙虚に振り返ったワンプレー。窮地を脱すると、雄たけびをあげて右拳を力強く握りしめた。

 先発ローテを守り続けるにあたって、「昔は勝ち星のことを言ってましたが、投げることが一番」とイニングイーターにこだわりを示す。「勝ちを意識しすぎて感情の起伏が激しくなって、しんどかった。自分の仕事をし続けるっていう意味でイニングにフォーカスした方が、先発の役割を果たせると思ってます」。14年連続の100投球回は、経験から得たひとつの答えでもある。

 前回4日・DeNA戦(横浜)では5回無失点で5勝目。101球を投じたが、球数をかけて抑えるというプラン通りの内容となった。中7日のマウンドでは一転、テンポ良く腕を振った。7回96球でゲームを作ったが、白星をたぐり寄せることはできず4敗目。チームも自力Vが消滅した。

 それでも西勇はうつむかない。「明日につながる負けだった可能性もあるので。今日の負けは僕と梅野の配球だった、という結果。明日いい形で才木のバッテリーがチームを勝ちに導いてほしい」。無意味な一敗ではなく、希望を残した黒星だと信じている。

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