阪神・才木 第1球は直球orスローカーブ ちゃめっ気全開「ぺぺはダメ?」球宴初出場で先発

 北海道に到着した才木(撮影・立川洋一郎)
 北海道に到着した才木(撮影・立川洋一郎)
 北海道に到着し移動の車へ向かう才木(撮影・立川洋一郎)
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 阪神・才木浩人投手(25)が22日、ファン投票による初出場で先発する「マイナビオールスターゲーム2024」第1戦(23日・エスコン)に向けて、“才木節”を全開で胸を高鳴らせた。注目の第1球を直球かカーブで決めあぐねていることを明かしつつ、チームメートとなる巨人・岡本和との親密コミュニケーションも熱望した。同じく球宴初出場の桐敷拓馬投手(25)は日本ハム・万波とソフトバンク・近藤との対戦を待ち望んだ。

 あこがれだった夏の祭典を前に、関西人の血が騒ぐ。45万1456票を集めたファン投票選出で、第1戦の予告先発に指名された才木。「普通にぺぺってやって終わりかな。ダメ?ぺぺはダメ?」。予定されている2イニングにちゃめっ気たっぷりでボケのような意欲を示し、「楽しんで投げられたらなと思います」と付け加えた。

 球宴の醍醐味(だいごみ)と言える、セ他球団のチームメートとの交流も待ち遠しい。スターぞろいの中でターゲットとして「オモロそうなので」とロックオンしたのが、巨人・岡本和だ。「ただ無駄絡みして。その場の勢いに任せて、『うぃーす』って。いきなりイジったらちょっとアレなので、最初は少ししゃべったりしながら」。2歳年上の強打者との距離感を縮める計画を、ひそかに練っている。

 今季の対戦打率は11打数3安打、打率・273。前半戦ラスト登板となった16日の巨人戦(東京ド)では、手痛い先制適時打を浴びせられた相手でもあるが、「野球の話?そんなん、しないっす!!」とキッパリ。本業そっちのけで、ここぞとばかりに親交を深めるつもりだ。

 記念すべき初球宴で投げる初球には、頭を悩ませている。最大の武器である直球か、「とことん山なりのボール」というスローカーブの2択。「キャッチャーにも言わずに決めようかなと思います。(バッテリーを組むのは)DeNAの山本君なので、『頑張って捕って』って言っておきます」といたずらっぽく笑いながら予告した。

 前半戦、いまいち波に乗りきれなかったチームを幾度となく救ってきた才木。8勝と防御率1・20はいずれもセ・リーグ2位で、誇れる数字を引っ提げてパ・リーグの猛者と向き合う。「ほんまに、祭りみたいな感じなので。何も気にせず楽しみたいと思います」。勝負の結果は度外視とはいえ、北の大地から列島を沸かせる準備は整った。

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