阪神・高橋遥人 「幸せ」ウエスタンで910日ぶり甲子園登板 1回無失点「三振取ったとき振動を感じました」

 先発し、力投する高橋(撮影・北村雅宏)
 チームが勝利し、ファンの前であいさつする
 久しぶりの甲子園で先発し、投球する高橋(撮影・北村雅宏)
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 「ウエスタン、阪神8-0くふうハヤテ」(4日、甲子園球場)

 阪神・高橋遥人投手(28)が21年11月6日のCSファーストステージ・巨人戦以来、910日ぶりとなる甲子園登板を果たした。実戦復帰後3試合目の先発で、幸せをかみしめながら感慨の14球で1回無失点。完全復活へ向けて順調に歩を進める中、和田2軍監督は次回以降、複数イニング投球の可能性を示唆した。

 登場曲「決意の朝に」に乗せてマウンドに向かう途中、「遥人ぉ~、ガンバレ!!」と激励の声が飛ぶ。高橋にとって910日ぶりの甲子園登板。「投げれなくなって当たり前じゃなくなってきたんで、こうしてみんなの前で投げれてるのが幸せ」。スタンドの8773人の視線を独り占めして、感慨に浸った。

 それでも投球練習を終えると、“戦闘モード”に切り替えた。初回先頭のB・バスケスには全て直球勝負の三球三振で、最初のアウトを刻んだ。あっさり2死を奪った後に四球と中前打。走者を背負っても慌てることなく、Y・バスケスをスライダーで空振り三振に切って出番を終えた。

 「三振を取ったときとか振動を感じました。久々だなと」と虎党の熱狂がダイレクトに伝わった。「練習を終わってライトから出て行くとき、ここでいろいろ考えてたなとか。試合前、ベンチの前のキャッチボールとか、いろいろ感じました」。迎え入れてくれた聖地に、“躍動の記憶”が次々と脳裏に浮かんだ。

 和田2軍監督は2死からの与四球を反省点と指摘しつつ、「球自体はまっすぐも変化球もいい状態」と評価。「故障前の遥人も見ているからね。そこに近づきつつあるけど、イニング数、球数を少し増やしたときのスタミナとかね。そういう段階に来ている」と複数イニング投球も示唆した。

 復帰後3試合はいずれも先発1イニングのみ。次のステップへ向けて、「3回投げて自分もそろそろだと思うので、複数(イニング)になって(球数が)増えても、しっかり投げ切れたら」と覚悟を示した高橋。1軍戦力として再び甲子園に戻ってくる日も、そう遠い未来ではない。

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