阪神・門別 プロ初黒星 2軍無双もまさか3回6失点 課題出た今季初先発「また一から頑張る」
「巨人8-5阪神」(3日、東京ドーム)
1軍の壁を痛感した。今季はファーム3試合先発で防御率1・13。1軍では中継ぎとして3試合で失点0と無双状態だった阪神・門別啓人投手が、まさかの3回6失点KO。「久々にこんな打ち込まれたんで、また考えないといけない」。試合後は反省の言葉を並べた。
初回はオール直球勝負で2人を料理した。しかし、吉川に二塁打を浴びると、岡本和には四球。坂本に先制適時打を献上し、そこからG打線を止められなかった。長野、小林、門脇とまさかの4者連続適時打で一挙4失点。
「真っすぐがどうしてもいいところに投げられなかった」と二回以降はツーシームなども多投したが、味方の失策も絡み、岡本和にプロ初被弾となる2ランを献上した。三回は0に抑えたが、ここで降板となった。
大舞台での緊張はなかったというが、力みは感じていた。「最後に決めるところが甘く入ってしまった。変化球も落ち切らなかったり、キレも全然なかった。課題が今日全部出ました」。今季初先発は3回6安打6失点と悔しい結果になったが、冷静に課題を見つめ直した。
今後はファームで登板する予定。「また一からしっかり頑張っていこうかなと」。プロ初勝利とはならなかったが、門別の表情は決して暗くなかった。貴重な経験で出た学びを糧に、1回りも2回りも大きくなってまた1軍に帰ってくる。