岡田阪神 独走止まらん!セ界貯金独り占め、2位と今季最大3差 延長負けなし総力ドロー

 「広島2-2阪神」(1日、マツダスタジアム)

 苦しみながらも、5月初戦は4時間36分の激闘の末、ドロー決着となった。阪神・岡田彰布監督(66)は七回の失点につながる四球に苦言を呈したものの、結果として今季の延長戦負けなしは継続。これで2位・巨人とは3ゲーム差となっただけでなく、セ界の貯金を独り占め。2日の移動日を挟み、3日からは敵地での巨人3連戦に挑む。

 中堅前方に舞い上がった飛球を近本が滑り込みながらグラブに収めた。延長十二回を戦い抜き、4時間36分に及んだ熱戦は今季4度目の引き分けに終わった。今季6度目の延長戦でいまだ負けなしで貯金6をキープ。ただ、岡田監督に満足感はみじんもなかった。

 「リリーフ粘ってないやんか。フォアボール2つも出して。あそこだけや。引き分け言うても追い付かれてるからな。あっこのフォアボール2つやろ。結局、加治屋の」

 岡田監督がやり玉に挙げたのは1点リードで迎えた七回だ。3番手で登板した加治屋は先頭の菊池を簡単に打ち取ったが、続く野間、堂林に連続四球を与えた。1死一、二塁となったところで指揮官はたまらず桐敷を投入。切り札の“スペードのエース”は小園にカウント3-1から投じた149キロの直球を左前に運ばれ、同点とされた。

 桐敷は同点の八回もマウンドに上がり、三者凡退で切り抜けたが、今季初のイニングまたぎとなる思わぬ誤算。虎将は「だからフォアボール2つ出すからやん、そんなの。最初から2イニングいかすつもりないよ」と渋い表情で振り返った。

 5月初戦は鮮やかな速攻劇から幕を開けた。初回に先頭の近本が出塁し、2死二塁から大山の左前適時打で先制。二回には先頭のノイジーが来日初の5打席連続安打で出ると、1死一、二塁で木浪の左前適時打で追加点を奪い、試合の主導権を握ったかに見えたが、延長戦では決め手を欠いた。十一回は先頭の中野が四球で出塁し、1死から大山も四球を選んだ。勝ち越しの絶好機だったが、ノイジーが痛恨の併殺に倒れた。

 先発の伊藤将が1失点でしのいだことには「そら(1点で)済んでるほうよ、あれは」と振り返ったほど。終盤の、何よりも嫌う余分な四球がドロー決着につながった形だが、2位・巨人と3位・中日が敗れたため、セ・リーグで貯金を保持するのは阪神だけとなった。貯金の独り占めは2019年3月30日以来で、5月以降では15年7月6日以来のこと。移動日を挟み、3日から敵地で巨人3連戦。連覇を勝ち取るために、細部にまで“岡田野球”を徹底していく。

 ◆セ界の貯金独り占め 巨人と中日が敗れたため、セ・リーグで貯金を有する球団は阪神のみとなった。阪神の貯金独り占めは、最近では2019年3月30日。5月以降では15年7月6日以来。

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