893日ぶり実戦登板の阪神・高橋 「アレじゃ困るよ」3年前の自分を超えるために 昨季のチームは「すごいな、強いなとしか」

 「ウエスタン、阪神4-1オリックス」(17日、鳴尾浜球場)

 阪神・高橋遥人投手(28)が17日、2021年11月6日のCSファーストS・巨人戦以来893日ぶりの実戦登板を果たした。先発して1回無失点で、最速147キロを計測。22年の左肘のトミー・ジョン手術、23年の左肩関節鏡視下クリーニング術などを経ての復帰に、登板後は支えてくれた周囲への感謝を口にした。

  ◇  ◇

 阪神が38年ぶりの日本一を達成した昨季は、高橋にとってはリハビリに費やす試練の年となった。昨秋、大声援を受けながらポストシーズンを戦うチームメートは“別次元の存在”だった。「ホントにもう別なんで。すごいな、強いなとしか言いようがない。ファン目線なんで。刺激とかないです。1軍の試合を見て、どうとかいうのは考えていない」。時折、笑顔も交えて漏らした言葉だったが、表舞台から長く遠ざかっている苦しい胸中がにじみ出ていた。

 前回登板は21年11月6日のCSファーストS・巨人戦。左肘の違和感により中15日でのぶっつけ登板、6回3失点で敗戦投手となった。あの日の記憶は「自分の感覚で全然良くなかった」と深く脳裏に刻まれている。「アレじゃ困るよ。アレよりは良くなってもらわないと」と己に言い聞かせながら、復活ロードを歩み続けてきた高橋。3年前の自分を超えるべく、ついに実戦マウンドへ戻ってきた。(デイリースポーツ・丸尾 匠)

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