阪神・岡田監督 連覇へ「不安ない」 伝統の一戦「かましたった」“先制口撃”オドーア退団イジリで先勝

 阪神は29日に東京ドームで巨人との開幕戦に臨む。岡田彰布監督(66)は28日、同球場での全体練習後に取材に応じ、「不安はない。どんなゲームになるか楽しみや」と開幕を心待ちにした。記者会見では巨人の阿部監督に“先制口撃”。近本、大山ら負傷者も回復し「6番・左翼」に前川を加えたベストメンバーで、球団史上初の連覇へ向かう。

 鮮やかに“先制口撃”を決めた。阿部監督と並んで臨んだ記者会見で、宿敵の印象を問われた岡田監督が切り出した。

 「一番注意してたんは新外国人だったんですけどね。ちょっとなんかね、拍子抜けして」

 MLB通算178本塁打の実績を引っ提げて加入しながら、開幕直前に電撃退団したオドーアを引き合いに出し、報道陣の爆笑を誘った。阿部監督も思わず苦笑いで、会見場を後にした岡田監督は「ちょっと一発かましたったわ」とニヤリ。前哨戦は虎将が制した。

 球団初の連覇を目指すシーズンは巨人との対戦で幕を開ける。「いいゲームをして、この1年の野球界を盛り上げていきたい。やっぱりな、巨人と阪神が(球界を)引っ張っていくのが理想やろ」と、伝統の一戦の重みは十分に理解している。

 全体練習では投内連係とシートノックに時間を割き、岡田野球の原点である「守り」を再確認した。本塁付近でいつものようにノックバットを手に、鋭く目を光らせた。

 2年目の開幕を前に「今年の方がまだな、そんな不安はないわな。どんなゲームになるか、そっちの方が楽しみや」と余裕すら漂わせた。状態が危惧されていた近本、大山もフルメニューを消化し、スタメン復帰が確実となった。「ある程度、思っているメンバーで開幕を迎えられるから、不安があまりないっていうことや」と説明した。

 選手に揺るがぬ信頼を寄せつつ、一分の隙も見せない。「混戦するよ、そら。そんな甘いもんじゃないよ、長いシーズンで」。昨季は2位広島に11・5差をつけて独走したが、今年もペナントがやすやすと手に入るなどとはみじんも思っていない。

 「連覇っていう、今までやったことないことをやろうとしてるわけやから」。選手、コーチ、監督として計3度も挑みながらはね返されてきた壁の高さを、誰よりも痛感しているからこそ発した言葉だった。

 開幕戦を「143分の1」と捉える姿勢は今年も変わらない。「どんな途中経過になるか分からへんから、勝負だから」。最後に一番上にいればいい。「連覇っていう、その一点に全員で向かって、最終的に優勝を勝ち取りたい」と力を込めた。偉業へと続く球道を、一直線に歩んでいく。

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