阪神・糸原 輝欠場でスタメン→即先制打 頼もしベテラン「何とかしぶとく打とうと」

 1回、左前に先制適時打を放った糸原(撮影・中田匡峻)
 1回、左前に先制適時打を放ち、ベンチに向かって手を挙げる糸原(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、中日4-3阪神」(16日、バンテリンドーム)

 相変わらずの勝負強さだ。チャンスで見せた巧みな打棒が光る。阪神・糸原健斗内野手(31)が「6番・三塁」でスタメン出場。「いい形でヒットになって良かったなと思います」。佐藤輝の欠場を受けて巡ってきた出番で先制タイムリー。塁上に立つ姿が頼もしい。

 いきなりの見せ場だった。初回2死満塁の絶好機。相手先発・高橋宏がカウント2ストライクから3球目に来た外寄りの直球に反応した。「しっかり真っすぐを捉えられて、そこは良かったかなと思います」。鋭く放たれた打球は左前への先制適時打となった。

 敵の動きは見逃さない。仕留めた3球目の直前だ。中日捕手・木下が三塁・石川昂に守備シフトの変更を指示。「(石川昂が三塁線側に)寄ったのは見えたんですけど、追い込まれてたんで、何とかしぶとく打とうと」。三塁手の動きからうかがえた左方向へ打たせたい相手の意図。故に外角に投じて来る可能性が十分に考えられる打席だった。

 昨季の仕事は主に代打。三塁の守備に就いたのは7試合だった。それでもこの日と同様、チーム事情によって先発出場を求められることも。四回にはカリステの三ゴロを軽快に処理。守りでもリズムを作った。

 シブい仕事で発揮される存在感だ。常にチームのムードも気にかける猛虎の精神的支柱。与えられる役割で2024年もチームを支えていく。

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