阪神 異例の主戦投手4人2カ所同日登板 雨中止で村上と大竹6日スライド登板 岡田監督「もう雨降ったらアカンで」

 阪神は5日、オープン戦・楽天戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園の室内練習場で調整した。岡田彰布監督(66)は登板予定だった村上頌樹投手(25)が6日の教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)、大竹耕太郎投手(28)が6日・楽天戦(甲子園)にスライド登板すると明言。昨季の主戦投手4人が同日に登板することになった。

 危惧していた雨天中止が現実のものとなった。屋外に響く雨音を聞きながら、岡田監督は「もう雨降ったらアカンで。(これ以上)降ったらもうイニングはないわ」と苦笑いするしかなかった。

 この日は開幕投手の最有力候補と目される村上が先発、左肩ガングリオン(良性腫瘍)切除の影響で出遅れていた大竹が今季初登板の予定だったが、変更を強いられた。

 「明日(6日)こっち(1軍)とあっち(2軍)で先発3人やで。西(勇)もか、そうか(先発)4人なるんか。やっぱり先発は先に投げさせとかんとアカンからなあ」

 岡田監督は村上と大竹の登板機会を優先的に確保するため、そろって6日にスライドさせる方針を明かした。同日は甲子園で伊藤将、鳴尾浜の春季教育リーグ・ソフトバンク戦で西勇が先発予定だったが、甲子園で大竹、鳴尾浜で村上もマウンドに立つことが決定。昨季12勝の大竹を筆頭に、10勝の村上と伊藤将、8勝の西勇と合わせて計40勝を挙げた主戦投手4人が2カ所で同日登板する異例の状況となった。

 球数を見ながら3~4イニング予定の村上は「今日投げたら、ちょっと風邪ひきそうなんで良かったです」と笑顔。3回1失点だった2月24日・ヤクルト戦以来の実戦へ「バランス良く、タイミング良く投げられるか確かめたい」と語った。

 満を持して初実戦に向かう大竹は2イニングの予定。「真っすぐをしっかり投げる。ブルペンで投げた感覚がバッターに対してどういう感じか確認したい」と力を込めた。伊藤将は3回7失点と打ち込まれた2月23日・巨人戦以来2度目の登板で4イニングを任される。「開幕に合わせられるようにしっかり投げられたら。(前回は)初回に高めを打たれていたので、そこだけ意識を変えて」と修正点を挙げた。

 注目される開幕ローテーションについて、指揮官は「大竹とかまだ投げてないわけやからな。そんなん決められへんやんか、はっきり言うて」と白紙を強調しつつ、「左が2枚(伊藤将と大竹)おるから、3連戦で左を1枚ずつ入れる」と昨年同様の構想を練る。先発投手陣の調整登板に狂いが生じても、臨機応変な対応で乗り切っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス