阪神・中野 北の大地でおまたせOP戦初H 自己採点は辛口「たまたま飛んだコースが良くてヒットに」

 「オープン戦、日本ハム3-2阪神」(2日、札幌ドーム)

 北海道の阪神ファンから門別と遜色ない歓声が送られた。阪神・中野拓夢内野手(27)がオープン戦初ヒット。攻撃面では唯一、黄色く染まった右翼席の一角を大きく盛り上げた。

 1点を追う三回2死一、二塁。フルカウントからの6球目を前に、冷静に頭の中を整理した。「3-2までカウントを持っていって、ランナーがスタートを切る場面だったので。(ミート)ポイントを中に入れて、フォアボールでもいいかなという考えではいた」。狙いを絞った状況で、真ん中高めに入ってきたバーヘイゲンのスライダーを逃さなかった。

 「甘く浮いてきたんで反応して打てた」。右翼線に上がった飛球がフェンス手前で跳ねる間に2人が生還。オープン戦通算4試合目、10打席目での初安打となった。

 結果は出たが、納得はしていなかった。「あまり自分の感覚的に良かったとは思っていない。たまたま飛んだコースが良くてヒットになった」と自己採点は辛口。「まだまだ自分の思っている打席を送れていないというのもあるし、もう少し状態を上げていければ」と話すように、ここまでの過程に物足りなさが残っている。

 WBCが控えていた昨春とは違い、今春キャンプはじっくりと腰を据えて技術練習に励んだ。だが、昨季164安打で最多安打のタイトルを獲得した好打者に結果が伴っていなかった。

 今年初実戦の2月11日・紅白戦から3試合は計6打数無安打。同18日の練習試合・広島戦で3打数3安打を記録した後、オープン戦初戦の同23日・巨人戦から3試合も計7打数無安打。この試合まで実戦7試合で打率・188と低迷していた。

 3日の日本ハム戦も出場予定。「最近は寒い中でずっとやっていたし、ドームの暖かさで普通にやれている。体への負担とかも全然違うと思う」。個人的な目標に2年連続のゴールデン・グラブ賞と初の首位打者を掲げる選手会長。開幕へ向けて北海道でギアを上げる。

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