阪神育成2位・福島 初安打&初打点 八回代走で出場、快足で好機拡大 岡田監督が好評価「どんどん使っていく」

 「練習試合、広島0-4阪神」(18日、コザしんきんスタジアム)

 与えられたチャンスには全力で応える。足だけとは言わせない。阪神の育成ドラフト2位・福島圭音外野手(22)=白鷗大=が、痛烈な適時右前打を披露。三塁側スタンドを埋め尽くした虎党を沸かせる勝負強さを発揮し、存在感をアピールした。

 「結果が出てよかった。バッティングに関してはあんまり期待されてないと思うので。逆に気楽に力を入れずに振ることができたので、それが良い結果につながったのかなと思います」

 3点リードで迎えた九回だ。2死一、三塁の好機で打席が巡ってきた。内間が投じた初球、内角寄り141キロ直球を一閃(いっせん)。鋭い打球を右前に運び、対外試合での初安打&初打点をマークした。

 育成から支配下登録を目指して日々、奮闘するルーキー。虎党からの人気も上昇中だ。「初めての経験なのでうれしかったです」。九回の攻撃が終了してベンチに引き揚げる際には、ビジターにもかかわらず詰めかけた多くのファンから祝福の大拍手を浴び、守備でも飛球を捕球すれば歓声が起こった。

 この日は、八回1死一塁の場面から代走として出場。盗塁はなかったが、2番・植田の中前打の間に三塁を陥れるなど、快足でチャンスを拡大した。岡田監督は「バッティング見とって、ええなと思とったよ。これからもどんどんああいう形で使っていくよ」と今後も積極的に起用していくことを明言した。

 指揮官からの高い評価にも浮足立つことはない。育成ルーキーでは、異例となるいきなりの1軍戦起用も期待の大きさ。だが「そう言ってくれているときが花だと思うので。そこでどんどん経験を積んで、こいついけるなって思わせるぐらいまでいけたらいいなと思っています」と目の前の一戦に全力を注いでいる。

 走攻守、三拍子で魅せる若虎。抜群の素材に貪欲な姿勢で着実に前へと進む。目標とする支配下登録も遠くないはずだ。

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