阪神・中野 逆方向へ3の3 目標・首位打者へ今季も量産の予感「自分らしい打球が出始めている」
「練習試合、広島0-4阪神」(18日、コザしんきんスタジアム)
「2番・二塁」の定位置でスタメン出場した阪神の中野拓夢内野手(27)が、今季の実戦初安打を含む3打数3安打と出色の輝きを放った。3打席全てで追い込まれながら、逆方向へ巧みにはじき返した。「打席でやりたいことができた。少しずつ自分らしい逆方向の打球が出始めている」と手応えをにじませた。
初回無死一塁でカウント2-2から斉藤の高め直球を左中間二塁打。二回2死一塁では再び2-2から左前へ運んだ。四回は左腕・森に対して2球で追い込まれたが、外角低めの変化球を拾って左前打。代走・植田が送られて交代となった。
修正力を発揮した。ここまでの実戦で体の開きが早いことに気付いた。17日の試合後には室内でマシン相手に打撃練習を行い“ファウル打ち”を繰り返した。「前に打つというより横に打つ感覚」。あえてファウルを打つことで「ボールの内側をたたく」という感覚を体に染み込ませた。
チーム打撃が要求されるなど制約の多い「2番」という打順に身を置く。引っ張って一、二塁間を狙う進塁打だけでなく、相手の攻め方によって逆方向にも打てれば打撃の可能性も広がっていく。昨季は164安打で最多安打のタイトルを獲得した。今季は「首位打者を目標にしている」とはっきりと口にした。新選手会長は今季も安打量産の雰囲気を漂わせている。
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