阪神ドラ5石黒 ブルペン50球で猛アピ成功 和田2軍監督絶賛「仕上がり早い」 紅白戦登板に前進
「阪神2軍キャンプ」(3日、具志川)
岡田監督が出現を待望する新戦力が具志川にいた。阪神ドラフト5位・石黒佑弥投手(22)=JR西日本=が今キャンプ2度目のブルペン入り。キレのいいボールでアピールし、12、13日に予定されている1、2軍合同紅白戦の登板へ大前進した。
「バランスよく投げられたので良かった。もっといいボールを投げられると思っている。とりあえず近い目標があるので、チャンスをもらえたら自分の力を発揮できるように今は準備したい」
直球にカットボール、カーブを交えて計50球。石黒は「リリースの安定、体の開き」など課題を挙げるが、和田2軍監督は大絶賛だ。「すごく仕上がりが早いかなと思うけど(石黒は)『まだまだです』と言う。頼もしい」と驚き、「順調に来ている。もう1クールあるので、そこで状態が良ければ紅白戦という流れにもなっていく」とうなずいた。
親孝行もできた。この日は愛知県から来訪した母・和恵さんがゲスト席で見守っていた。石黒は「授業参観みたいで恥ずかしかった」と照れ笑いも、和恵さんは「元気そうで良かった。ケガなく頑張ってほしいです」と一安心した様子だった。
キャンプ第1クールは4日で終了する。石黒はキャンプ途中の1軍昇格への思いを秘めつつ「今は基本、基礎と土台作りをしたい」と足元も見つめている。さらにギアを上げ、今度は1軍首脳陣をうならせる。
◆石黒 佑弥(いしぐろ・ゆうや)2001年6月20日生まれ、22歳。愛知県江南市出身。180センチ、83キロ。右投げ右打ち。投手。藤里小1年時に「藤里スポーツ少年団」で野球を始め、星城では3年夏の県大会2回戦で、石川昂(現中日)を擁する東邦を破った。20年にJR西日本に入社。23年公式戦では12試合で5勝2敗、防御率1・44。最速152キロ。同年度ドラフト5位で阪神入り。
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