阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手（２８）＝前レイズ＝と、来日２年目のジェレミー・ビーズリー投手（２８）、シェルドン・ノイジー外野手（２９）が２８日、関西国際空港着の航空機で来日した。パナマ出身右腕のゲラはセットアッパー、クローザー候補。“岡田ファミリー”の一員となる喜びを語り、チームメート、ファンとの対面を心待ちにした。

　空の長旅を終えたゲラは、全身黒ずくめの服装で日本に降り立った。スエット上下に、ナイキのスニーカーも黒。サイドの黒髪は短く刈り上げ、爽やかな笑みを浮かべて虎の第一声を発した。

　「ようやく日本に来ることができてうれしいです。もう自分の家にいるような感覚ですし、これから新しい仲間たちや、ファンの皆さんと会えることをすごく楽しみにしています」

　パナマ出身の新助っ人右腕は最速１６０キロ超を誇り、ツーシーム、スイーパーなど多彩な変化球も操る。昨年１１月３０日に球団が獲得を発表した際には「チームの勝利に貢献し、再び優勝、日本一になれるようにベストを尽くしたい」とコメント。連覇の使者となることを誓っていた。すでにウィリアムス駐米スカウトから日本野球について学び、ＮＰＢ公式球も手渡されている。

　昨季は米大リーグの２チームで１７試合に登板。虎ではセットアッパーだけでなく、クローザーとして起用される可能性もある。岡田監督はここまで今季の守護神について具体名を挙げておらず、実績十分の岩崎や、復活を期す湯浅らと争うことになりそうだ。

　ケラーとブルワーは退団したため、支配下では唯一の新助っ人となるゲラへの期待は大きい。背番号はぞろ目の００。遊撃手から投手に転向して６年目。沖縄・宜野座にパナマ旋風を巻き起こす。