阪神・森下 送球精度向上へ「アメフトトレ」 正しい体の使い方身につけ“走られない男”に
阪神の森下翔太外野手(23)が26日、鳴尾浜球場で送球の精度向上のため、アメフトボールを使ったトレーニングを行った。正しい体の使い方を身につけることが狙い。「体を正しく使えば、それだけ自分が思い描いた通りに動ける」。外野の芝生で何度も楕円(だえん)形の球を飛ばした。
送球時に、体が前へ突っ込むことが課題の一つだった。「体の使い方がうまい選手はけがせず、肩の威力も落ちずに続けてる選手が多い」。長く現役を続けるため、そして守備でもチームに貢献するために、今オフから本格的に取り入れたメニュー。肩の強さだけでは特殊なアメフトボールは遠くへ投げられない。全身を使うことできれいな軌道を描く。この動きが送球、さらには打撃にも生かされるという。
昨季は5補殺を記録した。外野手の守備指標として用いられるが、補殺を増やすことが理想ではない。「走られない選手が一番いい選手だと思う」。森下に打球が飛べば、次の塁を狙えない。昨季は積極的にタッチアップも切られたが、「補殺をたくさんしてれば、走りづらくなる」と嫌なイメージを植え付けたい。
21日には大相撲・高砂部屋に体験入門し、四股などで股関節の動きを学んだ。そして、アメフトトレでも体の使い方を習得。「守備で安定した選手になったら、チームとしてもプラスになる」。飽くなき探究心で異業種からも学び、“走られない男”になってみせる。
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