【中田良弘氏の眼】阪神ドラ1下村 タイミング取りづらい投手 踏み出した左足が着地してから右腕が遅れて出てくる
阪神のドラフト1位・下村海翔投手(21)=青学大=が19日、鳴尾浜での新人合同自主トレで初めてブルペン投球を行った。捕手を立たせて20球。和田2軍監督ら首脳陣の視線を浴びる中、堂々とした投球を披露。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「相手打者からすると、タイミングの取りづらい投手」と評価した。
◇ ◇
上半身の柔らかさと下半身の強さを感じる。相手打者からすると、タイミングの取りづらい投手ではないか。
具体的には、踏み出した左足が着地してから右腕が遅れて出てくるタイプ。まず最も特徴的なのが連続写真【6】だ。ここまで上体を反らせる投手は最近では珍しい。一般的に、こういったフォームはボールが高めに抜けてしまいがちになる。
だが、【6】は、左足が着地している一方で上半身が残っており、【7】で通常の投球体勢に。相手打者が、右腕がなかなか出てこない、と感じる投げ方だ。そして下半身が強いためか、上体が大きく反っていたにもかかわらず【7】以降で体が一塁側へ流れていない。
【11】のフィニッシュは軸足をしっかり蹴り上げ、左足に体重を乗せられている。気になる点は【4】と【5】でボールの握りが見えている。今は体で握りを隠し、小さいテイクバックで投げる投手が多い。まだ投球感覚の確認段階だろう。しっかりと調整をしてくると思う。
関連ニュース




