阪神・大山 チーム黄金期へ主砲の自覚 レギュラー争い活発化指令「もっともっとやらないと」

 阪神の大山悠輔内野手(29)が10日、堺市の「くら寿司スタジアム堺」で糸原、小野寺と行っている自主トレを公開した。目指すは球団史上初となる連覇。偉業を成し遂げるためにも、チーム内の競争活性化を求め、中心選手として自身のさらなる成長も誓った。

 冷たい雨を切り裂いた白球は左翼芝生席に弾んだ。大山が今年初となる屋外フリー打撃のラスト1球で見せた締めの一発。球団史上初の連覇へ向けた準備は着実に進んでいる。

 「(目標は)チームの連覇だけです。個人もそうですけど、チームとして一丸となって、もっとレベルアップだったり。連覇というところに同じ方向を見てやっていかないといけない。そう簡単にできるものではないと思うので」

 黄金期を迎えるためにも欠かせないのが、チーム内での競争。岡田監督も連覇に向けて若手の台頭を望む。大山も思いは同じだ。「(競争が)ないとダメだと思う。この世界、試合に出てなんぼだと思いますし。そういう気持ちがないとダメだと思う。チームとしては一番大事」と語気を強め、さらなる活性化を願った。

 偉業を達成するには、チームが現状維持では成し遂げられない。中心選手でもある大山自身も求めるのは全ての面でのレベルアップ。プロ7年目の昨季は、4番として全143試合に先発出場。打率・288、19本塁打、78打点をマークし、最高出塁率のタイトルを獲得した。

 だが、もちろん満足はしていない。「まだまだ去年の成績も納得していないですし、もっともっとやらないといけない。バッティングだけでなく、守備、走塁。普段の生活からやれることはたくさんある」と表情を引き締める。

 今年の12月には30歳を迎える主砲。年下の選手も増えてきた。教わってきた側から次は伝えていく立場に。「(自分の)姿を見て、後輩の選手が何かプラスになってくれればいいなっていうのはずっと思っていますし。逆に見られることで、自分もより気を引き締められる」と後輩の手本になる考えを示した。

 この日の自主トレでは、キャッチボールやノックなど約4時間練習。フリー打撃では雨が染み込み、重いボールだったが、48スイングで柵越えは5本をマークした。「連覇したいんで。それしか考えていない」と大山。猛虎の不動の4番が大黒柱となり、2024年も歓喜を呼び込む。

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