阪神・湯浅 守護神返り咲きへ決意の再渡米 アトランタで動作解析→ロサンゼルスで本格トレ

 阪神・湯浅京己投手(24)が9日、伊丹空港からの航空機で、自主トレなどのために単身渡米した。昨年12月に極秘で訪れたトレーニング施設を再訪し、改めて投球フォームの動作解析を行った上で、取得データを参考に新たな変化球の習得に着手する予定。2都市を股にかける約10日間の“米国武者修行”で、守護神返り咲きの礎を築く。

 固い決意を胸に刻んで空港にひとり姿を見せた。「去年はなかなか思うようにいかなかったので、今年はシーズンを通してチームの力になれるよう、今月からしっかりやっていきたい」と新年の誓いを立てた湯浅。鍛錬の地となる米国で早速、有言実行に移す。

 2度のケガに泣いた昨季、反省材料は多いだけに課題は見えている。フォーム作りを最重要ポイントに挙げ、「自分に合ったフォームや、力が伝わりやすいフォームは動作解析することで、より分かる部分が出てくる」と最新機器がそろう施設の恩恵に期待。「なるべく同じフォームで、調子の波を少なくできるように動作解析をして」と進化へのプランを思い描いた。

 被本塁打数はブレークした22年が59試合で1本だったのが、昨季は15試合で3本と大幅に悪化。その打開策も「なるべく長打を打たれないようにコントロールも大切ですけど、バッターが嫌がるフォームを目指していければ」と見いだす。

 米国滞在は約10日間。前半はアトランタの施設で動作解析に取り組み、後半はロサンゼルスに場所を移して、解析データを基に本格的なトレーニングに入る。「変化球も今までのプラス、1、2種類増やしたい。自分のフォームに合った変化球を試しながら」と意欲的。昨季は直球とフォークを主軸に、カーブ、スライダー、ツーシームを織り交ぜたが、科学的根拠に基づく理想的フォームを身につけ、投球の幅も広げる意向だ。

 米国修行を終えると、程なくキャンプイン。昨季途中で岩崎に譲った守護神を取り戻すためのアピールの日々が始まる。「負けないようにというか、自分のやることをしっかりやるだけ。行けと言われたらどこでも行きますが、目指すとこはやっぱそこ」と九回のマウンドに対する渇望を口にした。

 「去年最初やって、ケガで離脱して悔しい思いをしてるので、もう一回やりたい気持ちがあります。そこはブレないっす!!」。クローザー復権へアツアツな気持ちをさらけ出し、機上の人となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス