阪神・粟井新社長が連覇厳命!「2」にこだわれ 力強く所信表明「必ず成し遂げないといけない」

 阪神は5日、甲子園に隣接する室内練習場で年賀式を行い、1日付で就任した粟井一夫社長(59)は「タイガースが目指していくのは連覇」と厳命した。今季は「『2』という数字にこだわっていきたい」と語り、球団史上初となる「2」連覇を後押ししていく。

 新春の冷たい空気が張り詰めた室内練習場で、粟井新社長が口を開いた。

 「今年、タイガースが目指していくのは連覇。これは必ず成し遂げないといけない」

 集まった約100人の球団職員を前に力強く所信表明を行った。

 球団史上初の偉業に挑む今季、粟井社長は「『2』という数字にこだわっていきたい」と明かした。元日には堺市の百舌鳥八幡宮と系列神社の2カ所を初詣で訪れ、おみくじも2度引いたという。番号はいずれも22番という巡り合わせ。結果は小吉だったが、「連覇に関しては、神様に押していただいている」と“2連覇”への確信を深めた。

 22年の年賀式では、就任したばかりの百北社長(当時)が「リーグ『イチ』、日本『イチ』を勝ち取ってまいりましょう」と“1”にこだわった年始のあいさつを行っていた。同年は3位に終わったが、昨年は18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成。くしくも前任者に続き、数字を意識した大号令を発する形となった。

 もちろん、連覇が「そう簡単ではない」ことは十分に理解している。「去年と全く同じでは勝てない」と語り、現場だけでなくフロントにも成長を求めた。「キャリアハイの数字を残した選手もいない」という岡田監督の言葉を引用しながら、「フロントも全員がキャリアハイを目指すという気持ちで戦っていきたい」と呼びかけ、岡田体制のバックアップを誓った。さらに「勝つということが社長の命だと思っている」と覚悟をにじませた。

 7月に還暦を迎える新社長は「人生2回目の出発ということで頑張ってまいりたい」と力を込めた。2年連続の頂点へ、遮二無二まい進していく。

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