「阪神・オリックス優勝記念パレード」（２３日、兵庫・神戸と大阪・御堂筋）

　阪神・佐藤輝明内野手（２４）はファンの祝福にバスの上から大きく手を振って応えた。力強く拳を突き上げて喜びをあらわにするシーンもあった。

　兵庫県西宮市出身で、地元の神戸や近大在籍時からゆかりのある大阪でパレードができたことがうれしかった。「みんなタオルとかユニホーム、グッズを掲げてくれたので」。１年間、頑張ったご褒美とも言える光景が目の前に広がっていた。この瞬間を決して忘れることはない。

　「もっと打って、また来年もパレードができるように頑張りたいです」。来年は自身のバットが大爆発した上で優勝パレードに臨みたいと意気込んだ。今季終盤は９、１０月度の月間ＭＶＰを獲るほどの活躍を見せたが「小爆発くらいじゃないですか？」とまだまだ満足はいっていない。

　左打者では初めて新人から３年連続２０発以上を達成するなど球史に名前を刻んだ。１３２試合に出場し、打率・２６３、２４本塁打、９２打点。来季へのステップアップを期待させるような数字でもあっただけに、４年目の躍進に目が離せない。

　入団前から目標に掲げるのは、シーズン３０本、１００打点。その数字に近づけば、岡田阪神の連覇もより現実味を増してくる。有言実行の大爆発を遂げ、来年のパレードに帰ってくる。