阪神・ノイジー2戦連発 日本S球団助っ人85年バース以来 去就は未定も残留へ大きくアピール

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ1-7阪神タイガース」(5日、京セラドーム大阪)

 ウイニングボールをガッチリつかみ、阪神のシェルドン・ノイジー外野手は満面の笑みを浮かべた。「捕ってすぐにポケットに入れたよ」とニヤリ。神様、仏様、ノイジー様。そう言っても過言ではないほど、Vの使者だった。頂上決戦ファイナルラウンド。宮城から豪快に引っ張った打球は日本一に導く決勝3ランに。11月5日。伝説の助っ人となった。

 両軍無得点の四回1死一、二塁。カウント1-2からのチェンジアップをうまく拾う。白球は真っ黄色に染まる左翼席に吸い込まれる。シリーズで球団助っ人複数本塁打&2戦連発は、85年・バース以来の快挙となった。

 日本シリーズ初戦。京セラドームの駐車場でノイジーは愛妻、2人の息子に活躍を誓っていた。次男の赤ん坊、ストラトン君の頬にキスし、ユニホーム姿で来てくれるスローン君には笑顔で手を振る。ケイデンス夫人に「行ってくるよ」とジェスチャーし、パパの顔から戦う選手の顔つきに変えて、戦闘モードで球場に入って行く。

家族の支え力に

 来日1年目。家族の存在が何よりものモチベーションだった。来日中は、常に遠征先で共に行動。「家族との時間を大切にしたいから」。海の広がる神戸の生活に慣れ、USJなど関西の人気スポットで多くの思い出を刻んだ。夫人らの帰国時も「FaceTime」で毎日ビデオ通話し「顔を見られることが幸せ」と頬を緩める。

 宝物を挙げるとすれば?その質問にも「家族だね」と迷わず即答した。この日もスタンドで生観戦した家族の前で、結果を残せたことがうれしい。「遠い国まで来てくれてありがとう」と試合後は感謝の言葉も口にした。

 来季の去就は未定だが、残留へ大きくアピール。「最高のチーム。本当にこのチームで戦えてうれしいよ」。また共に戦おう。虎党は、来季も「シェルドン」コールをしたいと願っているはずだ。

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