江本孟紀氏、自身とダブる阪神・村上、V9時代の巨人と日本S初戦で登板した若き日の心理とは

 元南海、阪神で活躍した野球評論家の江本孟紀氏が4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。日本シリーズ第1戦でシリーズ初先発、初勝利を挙げた阪神・村上頌樹投手について語った。

 江本氏は、大一番の初戦でオリックスのエースで3年連続沢村賞の山本由伸投手と投げ合いになった25歳の村上について「性格的に落ち着いた投手で動揺することはないが、山本を相手にさすがにプレッシャーがあったと思う」とおもんぱかった。しかし、「まったく動揺することなくビシビシ投げていた」という姿に、自身の経験を思い出したという。

 江本氏は南海時代の1973年、V9がかかった巨人との日本シリーズ初戦で先発。プロ3年目で巨人の先発はその年23勝を挙げた高橋一三だった。

 「当時は“王、長嶋”の時代で土井さん、森さんも高田さんもいた。(今年の)村上の心理と近かった」と江本氏。肝っ玉には自身があったが、珍しく「ビビる気持ちもあり、(村上と)少しダブった」と言う。しかし、結果的には「すべて払しょくした。私も勢いがあった」と、土井、森に本塁打を打たれながらも打線が逆転。堂々の完投勝ちを飾った。

 「ダメで元々。開き直りの心理があった。大巨人だから1、2点は取られてもいいという気持ちだった」。大仕事をした若武者は、意気揚々と「金田さんのマネをして(胸を張ってベンチへ)帰っていったよ」。自身と重なる虎の若きエースは、第6戦でも先発予定。「第1戦は本当に栄誉ある登板。村上は素晴らしい勲章を得たよ」とたたえていた。

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