阪神・岡田監督「全然切り替えられるよ」痛恨連敗も「普通に攻撃ができたよ、後半はな」

 5回、伊藤将に代え、渡辺諒を代打に送る岡田監督
 8回、空振りし声を張り上げる佐藤輝(撮影・高部洋祐)
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 「SMBC日本シリーズ2023、阪神タイガース4-5オリックス・バファローズ」(31日、甲子園球場)

 黄色に染まった聖地に悲鳴がこだました。阪神は1点を追う九回、守護神・平野佳から2四球を奪い、2死一、二塁。一打同点のチャンスを作った。甲子園のボルテージは最高潮に高まったが、4番・大山のバットはフォークにくるり。日本シリーズでは14年の第1戦・10月25日以来となる甲子園白星はお預けとなった。

 「バント一つ、アウトにしといたらええのにのう。ゲッツー取れると思ったんやろな」

 試合後、岡田監督が開口一番、悔やんだのはフィールディングミスだ。1-1の五回、1点を勝ち越され、なお1死一塁。投手・東のバントを処理した伊藤将の二塁送球が乱れ、2番・宗に2点二塁打を浴びてしまった。

 「4点はちょっときつかったけどな。残り4イニング残っていたから、1点、2点先に返したらっていうのがあったからな」

 第2戦に完封負けを喫した打線は反発力を見せる。七回に3得点。八回も無得点に終わったものの、好機を作り続け、最後まで追いすがった。「そら普通に攻撃ができたよ、後半はな」。敗れたとはいえ、第4戦へ希望を持てる内容だった。

 「もう全然、切り替えられるよ、そらもう。最後こうやって追い上げとけばなあ、だいぶ展開も違うし」

 布石も打った。六回は1点を失い、2死二塁から8番・広岡を敬遠することなく勝負を選択。結果的に中飛に打ち取ったが、指揮官は不敵に笑う。「もう広岡、歩かそうと思ったけどな、山崎を(ベンチから)外して。明日、宇田川どうするか知らんけど、1回1/3投げたからな。(代打に)T-岡田出すかなと思ったけど、そこまでやる必要はないわな」。

 1勝2敗と黒星が先行する形となったが、悲愴(ひそう)感はまるでない。岡田野球を貫き、やり返すだけだ。4戦目で再びタイに戻す。

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