阪神・中野 3安打2打点 CS打率・091の2番輝いた「いい内容で打席が送れた」

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ0-8阪神タイガース」(28日、京セラドーム大阪)

 前夜の宣言通り、“お祭り男”の活躍だ。阪神・中野拓夢内野手が序盤からエンジン全開で、グラウンドを駆け回った。

 「入りは大事だと思っていた。CSファイナルでチームに貢献できなかった分、日本シリーズでなんとかチームのためにということを考えてやりたいと思っていたので。1打席目にいい形でヒットが出たからこそ、その後もいい内容で打席が送れたかなと思います」

 山本相手にも内気になりすぎず、甘くきたボールだけを打つことを考えた。初回1死、フルカウントから157キロ内角直球を詰まりながらも左前へ。「ポイントを入れながらファウルっていうバッティングができた」と確かめられた部分もあり、ここから波に乗った。

 五回2死三塁ではカウント1-2からフォークを左前適時打に。六回2死満塁での好機では、代わったばかりの山田のスライダーを適時左前打としダメ押しの7点目を挙げた。

 CSファイナルSでは11打数1安打と苦しんだが、この日は3安打2打点の大活躍で最高のスタートを切った。「関西ってこともあってホームくらいの感覚で。CSとは違う特別な空気の中で楽しく野球ができているので、明日以降も自分らしいプレーができるように」。本領発揮で一気に日本一をつかみにいく。

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