阪神・佐藤輝 仕上がっテル!山本由伸撃ちの予感!5階席へ特大アーチ 状態は「120パーセント」
日本シリーズ開幕を翌日に控え、阪神・佐藤輝明内野手(24)が27日、総仕上げを行った。前日練習が行われた京セラドームのグラウンドにすさまじい破壊力を誇示する打球音が響き渡った。不安は一切ない。決戦へ向けて万全の状態で臨む。
「(状態は)120パーセントです」
周囲にいた誰もが目を奪われた。圧巻だった打撃練習。鋭いスイングの度に飛んでいく白球は、きれいな放物線を描いて次々にスタンドへ飛び込んだ。37スイングで中堅、右翼方向へ計12本の柵越え。締めの一振りでは右翼ポール際の5階席まで運んだ。
オリックスとの日本シリーズ初戦、先発はエース・山本だ。同学年で連絡も取り合うほどの間柄でもある。公式戦では22年6月11日(京セラ)の1試合のみの対戦で、同点劇を呼び込む適時三塁打を放つなど4打数1安打1打点だった。今年の球宴では、バンテリンドームでの第1戦で152キロ直球をはじき返し、中堅フェンス直撃の二塁打をマーク。いいイメージはできている。
「なかなかいい投手なので打てる球は少ないと思う。打てる球をしっかり1球で打てる準備はしておきたい」
好投手にミスショットは許されないだけに、狙える球を一発で仕留める考えだ。吉兆データもある。オリックス戦は通算打率・355、2本塁打、10打点と好相性。キラーぶりを発揮し、好投手攻略の流れを作る。
戦闘態勢は整った。初戦を勝利で飾れば、チームに勢いを呼び込めることは十分に承知している。「いよいよ明日からという感じですね」と気持ちを引き締めた佐藤輝。38年ぶりとなる日本一へ。頼れる若き主砲は静かに闘志を燃やし、大勝負の幕開けを待つ。
関連ニュース





