阪神・桐敷頼もし過ぎる 流れ呼んだ“スペードのエース”2回0封 鯉ねじ伏せた圧巻の35球“投のMVP”や
「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(20日、甲子園球場)
マウンド上の姿には風格さえ漂う。阪神・桐敷拓馬投手の表情に迷いはない。頼もし過ぎる若虎が、チームに流れをぐっと引き寄せた。
「3人で抑えて、野手陣の方々が打ってくれるっていう流れを持ってきたり。きょうはできたので、そこは満足できたかなと思います」
2番手で六回から登板すると、秋山を一ゴロ、坂倉を見逃し三振、床田を二ゴロで三者凡退に。直後の勝ち越し劇を呼んだ。「逆転してくれたので緊張はありましたけど、受け身にならずに攻めていくだけだと思っていた」。
七回は野間に四球を与えて1死一塁とするも、小園をツーシーム、堂林をフォークで2者連続空振り三振。かねてテーマに挙げていた「左打者への内角の直球」さえ渡り、強気な投球で鯉打線を寄せ付けなかった。
18日の初戦には3者連続三振で圧巻のCSデビュー。岡田監督も「なんであんなに良くなったのか僕もわからないですけど」と目を丸くし、投手のMVPに名前を挙げるほどの仕事ぶりだ。それでも桐敷は「うれしいですけど、他の先輩方もいるので、ありがたいことですけど」と初々しくはにかんだ。
初の短期決戦でも大車輪の活躍を見せた“スペードのエース”。「まだ相手はわからないですけど、厳しい戦い続くと思うので、ここから短期決戦で一人一人、チームのために腕を振っていくっていうそれだけです」。“エース級”の働きで今度は日本一へ導く。
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