阪神・桐敷頼もし過ぎる 流れ呼んだ“スペードのエース”2回0封 鯉ねじ伏せた圧巻の35球“投のMVP”や

 6回、好リリーフを見せる桐敷(撮影・飯室逸平)
 CS優勝を決め、記念写真に納まる桐敷(中央右)ら投手陣(撮影・高部洋祐)
 7回、桐敷(47)が堂林を空振り三振に斬り、手をたたきながらほえる岡田監督(撮影・中田匡峻)
3枚

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(20日、甲子園球場)

 マウンド上の姿には風格さえ漂う。阪神・桐敷拓馬投手の表情に迷いはない。頼もし過ぎる若虎が、チームに流れをぐっと引き寄せた。

 「3人で抑えて、野手陣の方々が打ってくれるっていう流れを持ってきたり。きょうはできたので、そこは満足できたかなと思います」

 2番手で六回から登板すると、秋山を一ゴロ、坂倉を見逃し三振、床田を二ゴロで三者凡退に。直後の勝ち越し劇を呼んだ。「逆転してくれたので緊張はありましたけど、受け身にならずに攻めていくだけだと思っていた」。

 七回は野間に四球を与えて1死一塁とするも、小園をツーシーム、堂林をフォークで2者連続空振り三振。かねてテーマに挙げていた「左打者への内角の直球」さえ渡り、強気な投球で鯉打線を寄せ付けなかった。

 18日の初戦には3者連続三振で圧巻のCSデビュー。岡田監督も「なんであんなに良くなったのか僕もわからないですけど」と目を丸くし、投手のMVPに名前を挙げるほどの仕事ぶりだ。それでも桐敷は「うれしいですけど、他の先輩方もいるので、ありがたいことですけど」と初々しくはにかんだ。

 初の短期決戦でも大車輪の活躍を見せた“スペードのエース”。「まだ相手はわからないですけど、厳しい戦い続くと思うので、ここから短期決戦で一人一人、チームのために腕を振っていくっていうそれだけです」。“エース級”の働きで今度は日本一へ導く。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス