阪神・大竹 虎投3年連続の逆転最高勝率や 4日・ヤクルト戦で13勝目&東3敗目で初ゲット
「10・4」で決着をつける。阪神・大竹耕太郎投手(28)が2日、甲子園で投手指名練習に参加した。レギュラーシーズン最終戦の4日・ヤクルト戦(神宮)で先発するが、現在最高勝率1位に君臨するDeNA・東克樹投手(27)も同日の巨人戦(東京ド)に先発予定。大竹が13勝目を挙げ、東が3敗目を喫したら逆転が可能だ。「同級生だし、2人ともしっかり投げて頑張れば」とベストを尽くすつもりだ。
先発2日前。甲子園での練習に参加した大竹はおなじみの練習法、矢のような形状をした「フレーチャ」を投じ、独自の調整に徹した。真っすぐに飛ぶ“矢”のように狙うは、自身初の「最高勝率」のタイトル奪取だ。
1日の試合では阪神が広島に勝利し、DeNAが中日に勝利。これでDeNAが2位に入る可能性が出てきたことで、16勝左腕の東が4日に先発するプランが決定した。そこで、阪神も迷わず大竹を投入だ。
チャンス到来に、自身も驚くばかり。「昨日ウチが勝って、DeNAが勝ってマジかと」。現在、16勝2敗の東は勝率・889で、12勝2敗の大竹は同・857。次戦で東が負けると同・842になり、大竹が勝利すると同・867で逆転成功のミラクルが起こる。
「同じ時間に同じ東京で(東と)投げるので。同級生だし、オールスターでも結構仲良くしゃべっていた。2人ともしっかり投げて頑張れば、結果はもうその後というか…」
大竹は神宮で、東は巨人戦が行われる東京ドームと異なるマウンドで投げることになる。勝利の女神が最後に笑うのはどちらか。互いにベストを尽くす。
CSファイナルSに向けても、一戦一戦の先発機会が貴重だ。今回、相対するヤクルト打線に確かめたいのは右打者への攻め方だ。「右のいい打者が多い。僕に対して左バッターをそろえてくるチームが多く、右打者の対戦が少なかった」と今季の登板を振り返る。
今季の被打率で見ると、左打者の・279に対し、右打者は・212と数字はいい。ただ、本人の捉え方は少し違う。「長打はほとんど右だと思う」。今季、9被本塁打中8発が右打者と大竹が話す通りだった。右打者を抑えるための引き出しを増やすために、試合での配球でイメージを膨らませていく。
昨オフの現役ドラフトで加入した左腕は、チームの勝ち頭となった。CSでも大きな戦力という立ち位置は変わらない。いつものように自然体の投球を心がけ、13勝&最高勝率のタイトルに到達だ。
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