阪神・ミエセス 日本一の主役へポストシーズン任せろ 代打で一撃5号ソロ「いい打席だった」

 9回、ソロを放つミエセス
 祝勝会で気勢を上げるミエセス
 糸原と抱き合って喜ぶミエセス
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 「阪神タイガース3-5読売ジャイアンツ」(21日、甲子園球場)

 ポストシーズンで『お祭り男』に俺はなる!阪神が今季ラストとなる伝統の一戦で敗れたゲーム。完封負け寸前の九回に代打で打席に立ったヨハン・ミエセス外野手(28)が巨人・大勢から5号ソロを放ち、聖地のムードを一変させた。リーグ制覇時のビールかけでは岡田監督から「成積にちなんだ暴れ方を」と愛あるイジりを受けた陽気なドミニカン。CS、日本シリーズで大暴れしてや!!

 強風が吹き荒れ、稲光が走り、雷鳴がとどろいた、今季ラストの伝統の一戦。巨人戦シーズン最多19勝目へ黄信号がともる中、土俵際で雰囲気を一変させたのはミエセスの一撃だった。5月28日・巨人戦以来となる2本目の甲子園アーチをバックスクリーン左にたたき込むと、代名詞のギャルピースを決めながらホームイン。「感触は良かったですし、いい打席だったと思います」と満足げに胸を張った。

 5点を追う九回先頭で代打起用され、復帰2戦目となったクローザーの大勢と対峙(たいじ)。カウント2-1からの外角直球に「その球を待ってました」とツートーンカラーのバットを強振した。

 敗戦ムードを振り払うような、豪快なスイングから放たれた5号ソロ。「自分にあまりチャンスはないと思ってますけど、チャンスが来たら生かしていこうと思ってるので良かったです」。ベンチ前でチームメートとピースタッチを交わして、最後は“盟友”の糸原と熱い抱擁を交わした。

 18年ぶりリーグ制覇を決めた歓喜の夜、大仏マスクをかぶって大はしゃぎだった怪力助っ人。祝勝会では岡田監督から「ミエちゃん、主役ちゃうよ。成績に見合った暴れ方してくださいね」とイジられ爆笑を誘い、愛されキャラを全開にした。あれから1週間、奇跡の逆転星とはいかなかったが、“主役級”の輝きを放った。

 ムードメーカーぶりはすっかり定着した。ミエセス自身はSNSを活用して、虎党から寄せられた投稿を日々チェック。「すごくモチベーションになります。残念ながら皆さんがくれるメッセージをあまり理解はできませんが、ピースでつながってるかなと思います」。ファンとの一体感をパワーに変えて、グラウンドで解き放つ。

 「開幕1試合目から準備した結果がつながってると思うので、プレーオフに向けて、これからも継続してやりたい」。シーズン最終盤で存在感を示したパワフル弾。ポストシーズンでも大暴れして、38年ぶりの日本一へ貢献する。

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