阪神・森下 殊勲の同点適時打&プロ初の申告敬遠 頼もしすぎるルーキー「余裕ありました」

 「阪神タイガース5-1広島東洋カープ」(10日、甲子園球場)

 背番号1がワンチャンスをものにした。初の得点圏の好機となった1点を追う六回1死二塁。阪神・森下翔太外野手(23)が広島・九里のスライダーを捉え、同点の中前適時打をマークした。

 「チャンスで打つというのは自分のテーマでもある。いい形で振れていたので気持ちとしては余裕がありました」

 チームは五回まで無安打と、暗雲が漂う中でもお構いなしだ。1打席目は四球を選び、2打席目は同点打と同じスライダーをすくって左飛に倒れるもフェンス際まで飛ばした。充実した打席内容が好機での心のゆとりに。「ある程度外のスライダー系かツーシームを待っていました」と狙い球を絞り、値千金の一打を記録した。

 八回1死二塁ではプロ入り後初となる申告敬遠を受けた。広島はルーキーにおびえ、後ろの4番・大山との勝負を選択。チームの主砲と同等、いやそれ以上に怖い存在となっている証拠だ。「自分が警戒されることで大山さんや、テルさん(佐藤輝)にもチャンスでつなげる」。森下に“箔(はく)”が付き、大山、佐藤輝と結成するドラ1クリーンアップの破壊力はさらに増していきそうだ。

 これで6試合連続安打となり、9月は28打数10安打、打率・357。さらには4本塁打、6打点と打ちまくっており、広島が勝負を避けるのもうなずける結果を残している。

 「申告敬遠とか、勝負しづらいバッターになりたいですね」とニヤリ。威圧感を手に入れた森下は、まだまだ止まりそうにない。

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