阪神・岩崎 これぞ守護神 スミ1守って今季5度目5連勝導く 18年ぶり貯金30&M13に

 9回、最後を締めた岩崎
 9回を締め、ナインと勝利のタッチを交わす岩崎
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 「中日ドラゴンズ0-1阪神タイガース」(6日、バンテリンドーム)

 “スミ1勝ち”を締めたのは、虎が誇る守護神だ。九回に登板した阪神の岩崎優投手(32)が、初回の1点を守り切って勝利。チームを今季5度目の5連勝、前回優勝した2005年以来、18年ぶりとなる貯金30へ導いた。自身はシーズン自己最多29セーブ目をマークして、リーグトップに1セーブ差に迫った。マジックは1つ減って13に。大願成就の瞬間が迫る中、勝利を決めるマウンドに上がり続ける。

 最少リードの緊迫した場面でも表情を一切変えることなく任務を遂行した。試合を締めたのは今夜もこの男だ。岩崎は最後の打者となる代打・鵜飼を空振り三振に仕留めると、肩の力を抜いて坂本とハイタッチ。自己最多を更新する29セーブをマークし、正念場の9月を負けなしの5連勝に導いた。

 「しっかりじゃないですけど、ゼロに抑えられてよかった」

 1-0の九回、いつものように最後のバトンを託された。打者2人で簡単に2アウト。だが、6番・ビシエドを自らの悪送球で出塁させた。それでも焦りは一切ない。迎えた鵜飼を空振り三振に斬り、通算60セーブ目に到達した。

 抜群の安定感を見せる虎の守護神。先発から中継ぎへ配置転換されたのは16年のシーズン終盤だった。当時の金本監督から「先発で十分やりきっただろう。俺は中継ぎで期待しているから、頑張ってくれ」という声をかけられ、新たな役割がスタート。翌17年には66試合に登板し、15ホールドの好成績を残し、信頼を勝ち取っていった。

 常に頭にあるのは、任されたイニングを無失点で切り上げることだ。淡々と仕事をこなし、ヒーローになった際のコメントも控えめな左腕。ただ、言葉やポーカーフェースには意味がある。「当然、投げていて喜怒哀楽はある。でも、抑えても次の日に試合があったり、同じ打者とやることもある。そういうことを考えると感情の起伏がない方がいいんじゃないかなと思っている」と明かしていた。

 1点をチーム一丸で守り抜き、貯金は前回リーグ優勝した2005年以来となる今季最多の30となった。自己最多セーブを更新しても、優先するのはチームの勝利。「それは1つずつ。まだ試合がある」と岩崎。鉄壁のブルペン陣のとりでを務める左腕の存在は18年ぶりのアレへ欠かせない。

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