阪神・西純 自身初の広島撃破で梅野を安心させる 「チーム一丸となってみんなでカバーしないと」

 15日の広島戦(マツダ)で先発する阪神・西純矢投手(21)が14日、勝てば優勝マジック点灯となる一戦で好投を誓った。13日には今季は主にバッテリーを組んでいた梅野が死球で左尺骨を骨折した。無念の離脱となった先輩の思いを背負ってマウンドに上がり、安心して治療に専念してもらえるように快投を届ける。

 重圧を背負うことなく、目の前の一戦に集中する。西純は熱戦が繰り広げられている甲子園の応援が届く室内練習場で汗を流し、気持ちを引き締めた。

 「大事な試合になってくるのは自分でも分かっている。後半戦もあと1カ月半になってきているので、自分の投球をしてチームに貢献したい」

 先発する15日・広島戦に勝てば、チームは優勝マジック「29」が点灯する。ただ、自身は鯉打線と相性が悪い。今季は3試合(救援1試合)に登板して0勝2敗、防御率6・97。通算でも4試合で0勝2敗、防御率5・14だ。「今年も2回やられている。前半戦でやられた分をやり返せたら」と力を込めた。

 勝てば地元・広島での初勝利にもなる。「長距離というより中距離とか打率の高いバッターが多い。走者をためないようにしていきたい」と警戒しつつも、まずはチームを勝たせるために自分自身の投球に徹する。

 先輩に今こそ成長した姿を見せる時だ。今季は先発した10試合のうち9試合でバッテリーを組んだ梅野が、13日・ヤクルト戦で死球を受け、左尺骨の骨折で戦線離脱。「梅野さんが帰ってくるまで、チーム一丸となってみんなでカバーしないといけない。安心して戻ってきてもらえるように頑張りたい」。チームをけん引してきた扇の要が離脱した影響は大きいが、不安を払拭する快投を目指す。

 チームは10連勝で2位・広島に8ゲーム差をつけて首位を独走中だ。「僕はそこに乗っかって。チームの勢いに乗りたい」と西純。平常心で持ち味を発揮すれば、チーム11連勝&自身5連勝での6勝目も見えてくる。広島、DeNAと続く敵地での6連戦の初戦を託された右腕が、阪神にさらなる追い風を吹かせる。

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