堅守の阪神 森下&近本が好守でピンチ救った 際立った球際の強さ!八回外野陣が美技連発

 8回、塩見の打球をジャンプして好捕する右翼手・森下
 8回、2死満塁でサンタナの打球を好捕する近本(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神タイガース2-1東京ヤクルトスワローズ」(11日、京セラドーム大阪)

 土壇場に出た二つの美技が勝利をたぐり寄せた。同点で迎えた八回、まずは阪神・森下翔太外野手(22)が見せた。無死一塁で塩見が右翼方向へ放った打球がルーキーの頭上を襲う。懸命に背走しながらフェンス際まで下がった森下は、タイミングを計って決死のジャンプ。フェンスに体をぶつけながら、グラブに白球を収めた。

 「元々、長打警戒でライナー性の打球が来た。飛ばなかったら突っかかっていたかもしれないので、自分は飛ぶという選択肢を取ってうまく捕れた」と分厚い胸を張った。

 近本光司外野手(28)も負けてはいない。2死満塁の局面でサンタナが、中堅へ痛烈な当たりをはじき返した。鋭い回転の掛かった打球は近本から遠ざかるように切れていったが、2年連続ゴールデングラブ受賞の名手にとっては「イージーでした」。ただ、絶対に落とせない打球だった。俊足を駆って追い付くと「気持ちだけで。グローブも落とさないように」と丁寧に、注意深くつかみ取った。

 2人はこの日、いずれも無安打で打撃では貢献できなかったが、森下は「守備の時は打撃のことを考えないように切り替えがしっかりできていた」とうなずいた。いずれも抜けていれば勝ち越しを許していた場面。鉄壁を誇る外野陣の球際の強さが際立った。

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