阪神・原口 さすが切り札!九回にトドメ“代打の代打弾” 岩崎、糸原のために「2人分、なんとかしようと」
「読売ジャイアンツ2-5阪神タイガース」(10日、東京ドーム)
代打の代打で巡ってきた打席。阪神・原口はある思いを抱き、高梨との対戦に向かっていた。
「岩崎がいなかったので、1点でも多くという気持ちはありました。糸原の代打で、2人分、なんとかしようという気持ちでした」
積極果敢な初球攻撃だった。1点リードの九回1死一塁。高梨が投じた131キロスライダーを強振。「ドームで打つのも久しぶりで、ホームラン行くかどうかの感覚はあまりなかった」。そう振り返ったが、左中間席に突き刺さる2号2ランとなり、勝利をより確かなモノとしてみせた。
試合前、原口はある“大役”を担う。今回の連勝期間中の声出しは、全て原口が務めている。近本もヒーローインタビューで「原口さんの声出しからすごい一体感がある」と話していたが、確かな好影響が生まれていることは間違いない。
原口が大切にしている習慣がある。ノートを書くことだ。「打席で気になることをメモして良かったなと思う。それが1年間の集大成になるしね」。鳴尾浜で汗を流した若虎時代のノートに目を通すこともあり「もうカビも生えてて。でも、こういう気持ちでやっていたなって気づいたりする」と原点を思い返すことがあるという。
1打席に懸ける男が、最高の結果で応えた。残り42試合。最強の代打として君臨する。
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