阪神・佐藤輝 アレよアレよと5戦3発 衝撃13号で新人から3年連続50打点 岡田以来球団2人目
「中日ドラゴンズ2-10阪神タイガース」(1日、バンテリンドーム)
ホームランが出にくいと言われるバンテリンドームのフェンスの高さなんて、阪神・佐藤輝明内野手(24)の長打力には関係ない。完璧に捉えた打球は、軽々とバックスクリーンに突き刺さった。ビジョンに表示された本塁打の飛距離は135メートル。あまりにも豪快な弾道に、両チームのファンのどよめきが収まらない。文句なしの一発だった。
「思い切ってスイングしました。しっかり自分のスイングができたと思います」
4点リードの七回1死一、二塁。カウント1-1から田島が投じたカットボールが高く浮き、これを逃さなかった。中堅方向にグングンと伸び、チームトップの13号3ランとなった。
この一打で新人から3年連続50打点に到達。球団の左打者では初の快挙で、右打者も含めると80~82年の岡田彰布以来2人目だ。「打点は塁に出てくれるとより稼げるので、前を打つバッターの人のおかげでもあると思うので」と感謝した。
佐藤輝はある考えを持っている。「追い込まれるまでにストライクは2球来ますよね?その段階で、一発で仕留められたら自分が追い込まれる(打席で悩む)ことも少なくなるはず」。追い込まれる前に、いかに一振りで勝負を決めるか。若いカウントからのスイングを大切にしている。
実際、13本塁打中10発は2ストライクになるまでに放った。「もちろん追い込まれるまでに仕留めたいので」。直近5試合で3本塁打とミスショットも減ってきた。確実に状態は上がってきている。
九回1死二、三塁でも岡野から左犠飛を放ち、計4打点の活躍。「しっかりチャンスで打つことが大事だと思っています」と自らの役割を十分に理解する。本塁打も打点も稼ぎ、チームの勢いに拍車をかける。
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