【藤田平氏の眼】相手に隙を与えた岡田虎
「東京ヤクルトスワローズ6-3阪神タイガース」(22日、神宮球場)
阪神が球宴明けの初戦を落とした。ミスが続出した試合展開にデイリースポーツ評論家・藤田平氏(75)は「『細かい野球』を徹底していかないと致命傷になりかねない」と警鐘を鳴らした。
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細かいプレーを大事にしないと隙を与える。まず初回一塁で先発・青柳がけん制悪送球。一走・山崎は一気に三塁へ進み先制点を許す端緒となった。青柳のけん制球に対し一塁手・大山は、ヘッドスライディングで帰塁した山崎に覆いかぶさってでも捕球しにいかなければならなかった。
覆いかぶさるようにして捕球にいけば、けん制球を捕れなくても、走者は体勢を整え直すなどの時間が必要となるため三塁進塁は防げたかもしれない。最近はヘッドスライディングでの帰塁が多く危険度も少ない。
そして佐藤輝は常に『次』を考えながらプレーする必要がある。五回無死一塁で武岡が三塁側へ転がす捕犠打。三塁手・佐藤輝はチャージし三塁ベースカバーが不在となり一走・山崎に三塁までの進塁を許した。
バント処理の際、捕手・梅野が自ら捕球すると意思表示をしたのだろう。この瞬間、佐藤輝は走者が三塁へ進んでくる可能性も想定して、すぐさま三塁ベースカバーへ戻らなければいけない。
今はBクラスでも、相手は2年連続チャンピオンチームのヤクルトだ。隙あらば次の塁を狙ってくる。『細かい野球』を徹底していかないと致命傷になりかねない。
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