阪神・近本 2本の大飛球に「なんで芯詰まりに」 「1番・中堅」で後半戦開幕復帰も無安打
「東京ヤクルトスワローズ6-3阪神タイガース」(22日、神宮球場)
久々に感じる1軍の試合の空気に、阪神・近本光司外野手(28)は胸の奥底から自然と喜びが沸き上がった。「1番、センター、近本」。聞き慣れたコールが球場に響くと、背番号5の復帰を祝う拍手と声援が降り注いだ。
「1打席目に立った時、阪神ファンだけじゃなく一塁側からも拍手をもらったので、今日こういう形で(打席に)立てて、みんなの前でプレーできたことは、僕の中ではすごくうれしかったです」
初回の第1打席、先発・小川が投じた初球のカットボールを強振した。「(コースが)甘かったので、そのまま(打ちに)いった感じです」。打球は快音を残し、高々と右中間に舞い上がったが、惜しくも右飛に倒れた。
第4打席では清水の直球を真芯で捉え、大飛球を打ち上げたが、もうひと伸びを欠く。「なんで芯詰まりになるんだろう」とベンチで小首をかしげた。
2日・巨人戦(東京ド)で死球を受け、右肋骨(ろっこつ)を骨折してから20日ぶりの実戦。フル出場も無安打と、復帰を自ら祝うことはできなかったが「全部試合に出られたっていうのは良かった」と、表情にも安堵(あんど)が漂った。
「まだ確認(すること)はいっぱいある」と先を見据えた。完全復活には至っていない。それでも、いつもの“場所”に近本が帰ってきた。
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