「フレッシュオールスター、全ウエスタン７－３全イースタン」（１８日、富山市民球場アルペンスタジアム）

　ウエスタン・リーグ選抜の先発を務めた阪神ドラフト２位・門別（東海大札幌）が、２回４安打無失点で粘り強く投げ抜いた。

　「緊張して力が入って力んだところがあった」と反省したように、初回、先頭の浅野に初球のカーブを中前打とされた。続く奈良間は左飛に打ち取ったが、松尾、矢沢に初球をはじき返され、開始からわずか４球で１死満塁のピンチに陥り「ちょっとビックリした」と本音を漏らした。

　それでも「自分のピッチングをすれば絶対に抑えられると思っていた」と弱気を封じ込めた。後続を断ち切ると、二回も最速１４９キロの直球中心に投げ込み、２死二塁でも得点を許さなかった。

　応援に駆けつけた母・実保さんの前で親孝行の快投を演じた。さらに「今日のピッチングは１軍の岡田監督にも届いていると思う。できるだけ早く１軍で活躍できるように、新人らしくがむしゃらに頑張っていきたい」と力を込めた。１０日に１９歳を迎えたばかりの若き左腕は、富山の地から虎将へ鮮烈なメッセージを送った。