阪神・岡田監督イライラ 続く輝の不振「どうすんの」打線沈黙「ずっとやん」
「阪神0-3中日」(16日、甲子園球場)
甲子園がため息に包まれた。阪神はわずか3安打、今季11度目の完封敗けで3連敗となった。岡田彰布監督(65)も空回りする打線にいら立ちを募らせ、「ずっとやんか」とあきれ顔。それでもDeNAが敗れたため前半戦の単独首位ターンが確定。2位浮上の広島が1ゲーム差と迫る中、17日の球宴前最後の試合は勝って締めくくる。
凡打が繰り返されるたび、聖地に虎党のため息が何度も漏れた。初対戦の右腕メヒアを攻めあぐねるなど、わずか3安打で今季11度目の完封負け。さらに3度目の3連敗で、4年ぶりに甲子園での中日戦カード負け越しとなった。
「いやいや、初ものとかそんなんは関係ないよ。(貧打は)ずっとやんか。ずっと言っていることやけどな」
延長戦の末に敗れた前夜は試合後の囲み取材を拒否した岡田監督だったが、この日は取材の場に姿を現した。それでもいら立ちは隠せず、怒りの矛先を打線に向けた。
0-0の三回、2死二塁で打席に立った森下は初球の151キロを打ち上げ、中飛に倒れた。1点を追う五回には2死満塁の絶好機を迎えた。打席には再び森下が入ったが、2球目の151キロで左飛に打ち取られた。
この試合、2度しかなかった得点機でいずれもブレーキとなった新人は試合後、「自分が1本出して点を取っていれば、こういう展開にはならなかったので悔しい。まだ試合はあるので切り替えて頑張りたい」と必死で前を向いた。
貧打の象徴となってしまっているのが、佐藤輝だった。6番でフル出場したが3打数無安打に終わった。7月は月間打率・097(31打数3安打)と1割を切り、本塁打0に1打点。「全部負けるわけにはいかないので頑張ります」と顔を上げたが、5日の再昇格後も上向く兆しはない。
佐藤輝の起用について報道陣から問われた岡田監督は「どうすんの」と逆質問。「そういう質問はどう答えたらええの。(起用は)俺が決めることやん。そんなん新聞社に言うことじゃないやろ」と断じた。
敗れはしたが、前半戦の単独首位ターンは確定した。悲願の“アレ”に向けて、着実に歩みを進めているのは疑いようがない。前半戦最後の一戦へ「いい形て…どんな形やねん」と会見を締めくくった虎将だが、それが「勝利」であることは間違いない。
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