【小山正明氏の眼】「低く」「攻める」を徹底できていた阪神・青柳
「阪神7-2DeNA」(11日、倉敷マスカットスタジアム)
阪神は53日ぶりの1軍先発、青柳晃洋投手(29)が7回6安打無四球2失点と持ち味を出して3勝目を挙げた。小山正明氏(デイリースポーツ評論家)は「ピッチングの基本ですよ」と絶賛だ。
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いい時の青柳が帰ってきたね。立ち上がりから直球にツーシーム、スライダー、シンカーなどすべての球種が低めによく集まっていた。
彼の場合はどれだけ低めに集められるか、が状態をはかるバロメーターになる。2軍再調整になる前はボールが上ずって、高く入ることがよくあったが、しっかり修正ができていた。犠打を含めると内野ゴロが16個。これはボールが低めに集まっていた、何よりの証しですよ。
六回1死一塁で宮崎を二ゴロ併殺打に打ち取った場面からは逃げずに攻める、という彼の強い意思が伝わってきたね。内角を狙ったツーシームは真ん中寄りに入ったが、攻める気持ちがあって、低めにきたからゴロになった。「低く」、そして「攻める」。この二つはピッチングの基本ですよ。それがこの試合ではしっかりとできていた。
本人はもちろん、岡田監督もホッとしたんじゃないかな。青柳の復調は今後に向けて、明るい光になるでしょう。
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