阪神・青柳「生き残る」背水1カ月半ぶり1軍マウンド 岡田監督「後半戦ローテで行けるかどうか」
11日・DeNA戦(倉敷)で1軍復帰先発に臨む阪神・青柳晃洋投手(29)が10日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。「後半、生き残るためには明日まず頑張らないといけない」と語気を強めた。開幕投手を務めたが、結果を残せず約1カ月半、ファームで調整。今回、出番が巡ってきたが「本当にローテの中では一番、下だと思って」と背水の覚悟でマウンドに向かう。
エースがいよいよ1軍戦のマウンドに上がる。曇り空が広がった甲子園球場。青柳は大竹とのキャッチボールなどで最終調整し、時折、笑顔も見られた。約1カ月半ぶりの先発機会。1差と迫る2位・DeNAとの首位攻防戦の頭を託された。覚悟は決まっている。
「後半、生き残るためには明日まず頑張らないといけないと思うので。本当に先発ローテの中では一番下だと思って頑張るだけ」
懐かしの倉敷、マスカットスタジアムだ。15年のフレッシュ球宴では1回3失点で敗戦投手になった過去がある。その苦い記憶を今回はいい思い出に変えたいところ。「8年ぶりですし、マウンドに適応できるように早くチェックしたい」と最大限のパフォーマンスを出すために、入念に確認するつもりだ。
4年間、ローテを守り抜いてきた青柳だが、今季は結果が出ず2軍落ちを経験。悔しさ、ふがいなさなどさまざまな思いがあふれた期間だった。「やっぱりずっと離れていたので、1軍の舞台は緊張すると思います」。虎党はエースの復帰を待っていた。必ず“復肩”のマウンドとする。
新神戸駅で取材に応じた岡田監督も「まず青柳が後半戦に向けてローテーションで行けるかどうか、そっちの方がまず第一やろ。ある程度、ゲームを作れて、7回くらいまで投げられるんやったら」と期待を寄せる。優勝戦線が本格化する夏場に、先発ローテの中で青柳が計算できればかなり大きい。
DeNAには、今季3試合の登板で2勝1敗と勝ち越している。初戦に勝利して勢いに拍車をかけたい。「首位にいるチームが落ちないように。勝つ可能性が残るようなピッチングをしたい」。自軍に勝機を引き寄せるため、全力で腕を振る。
7・11-。青柳の今後の野球人生においても、大きな意味を持つ登板となることは間違いない。晴れの国・岡山から始まる逆襲の道。天晴れと言われるような快投を演じ、エース復活を印象付ける。
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