阪神・岡田監督 痛恨走塁ミスに怒り「考えられへんけどなあ」 今季3チーム目の“失態”で幻の勝ち越し
「阪神2-3ヤクルト」(8日、甲子園球場)
阪神が痛恨の走塁ミスで勝ち越し点を逃して連敗した。1点を追う六回、同点とし、なおも1死二、三塁でミエセスの中飛に、三走・ノイジーと二走・大山がタッチアップ。しかし、大山が三塁タッチアウトとなり、ノイジーの本塁生還が認められなかった。岡田彰布監督(65)も「考えられへんけどなあ」と怒りをにじませた。
満員の甲子園がぼう然となった。歓喜の勝ち越しのはずが、まさかの走塁ミスで犠飛は幻に。試合後、岡田監督は憤りを隠さず、そのシーンを振り返った。
「もう前の試合(6日・広島戦)から走塁ミスばっかりやろ、考えられへんけどなあ。何で止めへんのやろ、三塁コーチャーも」
嘆いた場面は1点を追う六回だ。無死一、二塁のチャンスで大山が左翼線へ同点二塁打。41イニングぶりとなる適時打で呪縛を解き放った。なお1死二、三塁からミエセスは中堅の定位置付近へ飛球を打ち上げた。虎の勝ち越しを確信した瞬間、三走・ノイジーがホームを踏む前にタッチアップで三塁を狙った大山がアウトに。ノイジーの生還は認められず、岡田監督はすぐさまリクエストしたが、判定は覆らなかった。
「焦りじゃない。普通のプレーやんか。勝ち越しの点やからのお。伊藤(将)もあれでがっくりきたやろな」
痛恨のプレーは中日、楽天に続いて今季3度目。「もっと勉強せなあかんわな、同じこと」。5月18日・中日戦では目の前で見ているだけに、指揮官のボヤキは止まらない。大山も猛省した。
「自分のミスなので、あれでチームの流れを止めてしまいましたし、相手に勢いをつけてしまったのは事実。もっと冷静に判断すべきでしたし、チームに迷惑をかけてしまったので申し訳ない」
昨秋の就任以来、指揮官は「あわよくば」と欲を出すことよりも「普通のプレー」を求めてきた。「甲子園の後攻やねんから、何を慌てることあんの、簡単なことよ」。接戦の中で出た痛恨のミス。もう一度、岡田野球の原点を思い出したい。
2点を追う九回は無死一、二塁から代打・渡辺諒で勝負した。だが、結果は無念の遊ゴロゲッツー。2位・DeNAが敗れたため1ゲーム差のままだが、4位・巨人まで3・5差。我慢が続く中、後味が悪い敗戦となった。
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