阪神・伊藤将 巨人戦5連勝&16イニング連続0封 2度の得点圏も要所締め「あぶね~」

 「巨人0-3阪神」(1日、東京ドーム)

 六回。ピンチを切り抜けた阪神・伊藤将司投手(27)は、思わず「あぶね~」とつぶやいた。相手エース・菅野との投手戦。次々とスコアボードに「0」を積み重ね、5月18日・中日戦以来の今季3勝目。「ホッとしています」と安心顔だ。

 「1点を守ろうと思って投げました」

 2度、得点圏に走者を進められたが冷静だった。1点リードの四回は2死一、三塁からウォーカーを力ない右飛に。六回2死二塁で相対した岡本和には、ヒヤッとした当たりを打たれたが、大飛球はフェンス手前で失速して中堅・近本が捕球。「相手にもチャンスがあった中で、そこをしっかり抑えられたのは良かったです」と、要所での投球が光った。

 さすがGキラーだ。昨年から4連勝中で、この日も7回4安打無失点。宿敵相手の対戦となると自然と燃える。沢村賞投手・菅野との投げ合いを制し「自信になります」とニヤリ。同戦5連勝&通算6勝目を挙げた。

 昨年まで同僚だった先輩にも示す快投だ。米大リーグ・アスレチックスに所属する藤浪の結果をチェックしているという伊藤将。「一緒に日本でやれたことが光栄でしたね」。食事を共にする機会に恵まれ、オークリー社のサングラスをプレゼントされるなど、親交が深かった。

 海の向こうで奮闘する姿に刺激を受ける日々。「晋太郎さんを全力で応援したい。でも、逆に晋太郎さんに自分も頑張ってますよ!!ってアピールしたいですね」。日本で躍動する姿が恩返しとなる。

 援護に恵まれず、勝ちがつかない日々が1カ月半続いた。それだけに、野手ミーティングでは「今日は何とか伊藤に勝たしてやろう」という声が出ていたことを、試合後に岡田監督は明かした。勝利の余韻に浸った伊藤将は、「ここからどんどん勝ち星を増やせたら」と頼もしい。有言実行の快投を続けていく。

 ◆伊藤将、G戦46イニング適時安打許さず 伊藤将が巨人打線に許した最後の適時安打は21年7月10日の初回、ウィーラーから。同二回からこの日まで46イニング適時安打なしとなった。なお、巨人戦16イニング連続無失点。最後に失点したのは22年8月3日の六回に許した吉川のソロ本塁打。

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