阪神・村上 真っ先に虎党への感謝を口に-両親の教えを胸に、これからも
「阪神8-0中日」(29日、甲子園球場)
阪神が6カードぶりの勝ち越しを決め、リーグ40勝一番乗りを果たした。先発の村上頌樹投手(25)は7回無失点の好投で6勝目。智弁学園3年春のセンバツ優勝投手が、3度目の挑戦で甲子園プロ初勝利を決めた。
◇ ◇
もがいていた2軍時代から、両親は球場へ足を運んでくれていた。「毎回、隠れて来てます。終わってから『行ってたよ』って。来るって言われたら緊張しちゃうかも」。そう笑う村上を思いやり、陰から優しく見守ってくれている。
いつも体を気遣う連絡をくれる母・良子さんとは、お互いの優しさゆえに“すれ違い”が生じたことも…。東洋大時代、村上がケガをしたことを他の選手の保護者から聞いた良子さんには「怒られました」と苦笑い。智弁学園時代から寮生活で長く親元を離れていた右腕は「絶対に心配するし、すぐに来られる距離でもないので、焦らせたら嫌で…」と当時の心境を明かす。
常に伝えられてきたのは「周りへの感謝」だ。「いろんな人に助けてもらってるねんからと。打ってもらって、守ってもらって、支えてもらってる」。聖地初勝利を飾ったお立ち台でも、真っ先に虎党への感謝を口にした。両親の教えを胸に、これからも恩返しの投球を続ける。(デイリースポーツ阪神担当・間宮涼)
野球スコア速報
関連ニュース





