虎交流戦苦戦の要因

 2回、中前打を放つミエセス(撮影・中田匡峻)
 4回、二塁打を放つ前川(撮影・高部洋祐)
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 「阪神0-9ソフトバンク」(18日、甲子園球場)

 交流戦最終戦もスタメンにノイジーの名前はなかった。七回守備から途中出場し、直後の打席は中前に抜けそうな打球を牧原大の好捕に阻まれた。交流戦は57打数8安打、打率・140。交流戦前の同・266から・237に急降下だ。

 交流戦序盤から岡田監督は危機感を募らせていた。1日・西武戦の試合後、「打てへんならいつまでも使わへんよ」とスタメン落ちを示唆。日本の投手に慣れ始めた頃にパの投手と対戦する交流戦が始まったことも影響したかもしれないが、打線のつなぎ役として期待していただけにブレーキは誤算だった。

 一方、高卒2年目・前川が指名打者の出場がチャンスをつかんだことは収穫だ。ミエセスも存在感を高め、この日は2人が同時にスタメン出場した。指揮官は前川の積極起用を明言しており、外野競争は次の展開に向かう可能性もありそうだ。

 岡田監督は「そらもう、しゃあない。雨とかわな」と言い訳にはしなかったが、過密スケジュールにも水を差された形だ。今季最長ゲームとなった5日・ロッテ戦(甲子園)の翌日からチームは仙台-札幌遠征。移動ゲームも2試合あり、疲労困憊(こんぱい)。9日・日本ハム戦の試合後には将が「フェンス際で落ちるのも、何かちょっと振れてないよな」と嘆く場面があった。交流戦チーム打率・210は12球団ワーストに沈んだ。リーグ戦再開の23日までの4日間を有効活用し、まずはコンディションを整えたい。(デイリースポーツ阪神担当・杉原史恭)

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