逆転サヨナラ弾を浴びた阪神・湯浅に佐藤義則氏「強い球を投げようとして背伸びした感じになっている」
「楽天6-4阪神」(8日、楽天モバイルパーク)
阪神は1点リードの九回、守護神の湯浅が2四球からピンチを招き、小深田に逆転3ランを被弾。今季初のサヨナラ負けを喫した。故障などもあり、なかなか調子が上がらない右腕に、デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(68)は「強い球を投げようという意識が強すぎて、背伸びした感じになっている」と投球フォームの問題点を指摘した。
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湯浅は力んでしまって、とにかく球が高かったね。最後に小深田に打たれた球も高めのストレート。いい時なら空振りを取れるか、バットに当てられても凡打になっていたと思うけど、球威もそれほどないから、スタンドまで運ばれた。
彼は元々、上から投げ下ろす投球フォームなんだけど、強い球を投げようという意識が強すぎて、極端にいうと背伸びしたような感じになっている。体が浮いてしまってリリースも高くなっているから、どうしても球が高めに抜けてしまう。球種もストレートとフォークの2種類しかないから、ストライクが取れないとますます苦しい投球になる。
昨季のように調子がいい時は、余裕もあるからうまく投げられていたけど、今季はストッパーを任されるプレッシャーだったり、故障もあって、なかなか調子が上がらないから、それが余計に力みにつながっているのではないか。5月に右前腕の張りで離脱したのも、腕に頼って投げていたことが原因の一つかもしれない。
この苦境は自分で乗り越えていくしかないんだけど、試合で投げているだけでは、なかなか良くはならない。例えば、ブルペンで一度肩を作った後、自分の出番がない試合展開になったとしても、試合を想定しながらもう一度投げ込んでみるのもいいだろう。コントロールを良くするためには、とにかく球数を多く投げるしかない。試行錯誤を重ねながら本来の調子を取り戻していってほしい。
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