阪神・村上 完投で負けた プロ最多116球も今季ワーストタイ4失点でビジター初黒星
「楽天4-1阪神」(6日、楽天モバイルパーク)
杜(もり)の都に落とし穴が待っていた。今季全5勝を敵地で挙げていた阪神先発の村上頌樹投手が8回を今季ワーストタイ4失点で完投負け。ビジター初黒星で2敗目を喫し「打たれた球は全部甘いんで、そこだけだと思います」と悔しさをにじませた。
初回に先制点を得て迎えた二回。1死から連打と四球で満塁とすると、2死後には太田に甘く入ったカットボールを左前に運ばれる2点適時打で、1-2と逆転を許した。
四回にも2死二塁から再び太田に左翼線へ適時二塁打を浴び、八回には先頭の辰己に被弾。「3、4点目が無駄だった」と吐き捨てるように言い、「粘れなかったので、こういう結果になった」と自らを責めた。
チームは前夜、5時間7分の死闘を演じて投手8人をつぎ込んだ。「そこは考えずに自分のピッチングをしたいと思った」と語ったが、“台所事情”は痛いほど理解していたはず。前日入りで登板に備え、プロ入り最多116球を投じて一人で投げ切った。2四球は今季8度目の先発で初めて。気負いが指先に微妙な狂いを生じさせていたのかもしれない。
岡田監督は「完投させてんのに、何も悪うないやんか、そんなん」とかばったが、右腕は「チームが勝てなかった」とうつむいた。敗戦を背負い込む言葉に、先発投手の矜持がにじんだ。
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