【谷佳知氏の眼】阪神の好調ささえる近本&中野 1、2番が塁に出ることで中軸の心に余裕を生む 役割分担できているから強い

 「ヤクルト3-6阪神」(23日、神宮球場)

 1、2番が阪神の好調を支えている。三回の攻撃がそうだ。1死二塁で近本が四球を選び、中野が中前打でつないだ。2人が塁に出ることで、中軸が走者をかえすという仕事に専念できる。役割分担が打者の心にも余裕を生む。当たり前と言えば当たり前のことだが、それができているから強い。野球の醍醐味(だいごみ)と言える。

 中野には打席でのしぶとさを感じる。昨年は少し荒さもあった印象だが、今年は粘りが出てきて淡泊さがなくなった。バントなどチームとしても、やるべきことがきっちりできている。守備も含めてミスが少ないから、相手がミスにつけ込むことができない。まさに「プロらしい野球」をやっている印象だ。

 今後は、やはり交流戦をどう戦うかがカギになるだろう。パ・リーグの投手は球に力がある。DHには速い球に対応できる打者が必要。原口、糸原という左右の切り札は4打席というより、代打の1打席に置いていた方が怖い。指名打者に誰が入るか、その出来がポイントになりそうだ。

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