阪神・青柳 投打で活躍の復活星 背水エースに矢野前監督から長文エール「今はつらいと思うけど」
「阪神6-3DeNA」(12日、甲子園球場)
待ってました!!阪神先発の青柳晃洋投手(29)が投打にわたる活躍で、開幕の3月31日・DeNA戦(京セラ)以来の2勝目を挙げた。1点を追う二回は今永から逆転の2点二塁打。投げては7回1/3を3失点。自身の連敗を3で止め、チームを2連勝へ導いた。首位攻防第1ラウンドを制して、DeNAとは1差。13日も満員予定の甲子園で一気に並ぶで!
マウンドを降りるエースには温かい拍手が注がれた。苦しく、遠かった今季2勝目。試合後の青柳に、すがすがしい笑顔が戻った。
「久々にチームに貢献することができて、うれしいです」
暗雲を振り払ったのは自らのバットだった。0-1の二回。目の前の木浪が申告敬遠されて2死一、二塁で打順が巡ってきた。場内にはブーイング。諦めムードが漂っていた、その時だった。1ボールから今永の低め148キロ直球を振り抜いた。三塁線を鋭く破る逆転の2点適時二塁打をマーク。力強く手をたたき、両手でガッツポーズを決めた。
「打ったボールも何か分かりません。何とかチームに貢献しようと、バットを振ったら当たってくれました」
不穏な幕開けだった。「勝っていない緊張、自信をなくしていた」。左打者7人を並べたDeNA打線に対して初回、先頭・佐野にストレートの四球を献上。その後の1死二塁から神里に中前適時打を許し、3戦連続で初回に失点となった。
それでも、二回以降は「梅野さんと、前に飛ばしてもらおうと。打者にどんどん振ってもらって、どんどんゾーンで勝負しようと話をした」と修正。自身の一打から3点のリードを得て、「点差も少し開いたので大胆に行くことができた」と追い風となった。尻上がりに調子を上げて、今季最長7回1/3を7安打3失点。120球を投じ、開幕戦の3月31日・DeNA戦以来となる白星をつかんだ。
この試合まで自身3連敗と苦しんでいた。前回2日・中日戦(甲子園)では6回3失点も敗戦。そんな時、スマホに1件の通知が届いた。「(前監督の)矢野さんから連絡をいただきました。『今はつらいと思うけど、できると思う』と長い文章で。連絡をもらったのは監督を辞められてから初めてですね。励みになりました」。エースへと育て上げてくれた恩師のエールが力となった。
「また連敗になったら意味が無いので、次もこういうピッチングを続けられたら」。約1カ月半ぶりの1勝から、また、チームの先頭に立つ。
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